カビの実態

暖かい季節だけで無く、寒い冬でも、カビは一年中繁殖し続けています

 

カビはどこでも発生します

カビは汚れのように見えますが、微生物の一種で真菌というグループに属する糸状菌で、キノコや酵母もその仲間です。

カビは、湿度・温度・酸素・栄養(エサとなる有機物)の条件が整えば胞子が発芽して菌糸を伸ばし、菌糸体へと成長します。私たちは湿度、温度はコントロールできますが、生活している以上、酸素と栄養をなくすことはできません。

菌子体はやがてコロニー(集落)を作り、私たちの肉眼で見えるようになります。

これまで、浴室や洗面所など、湿度の高い場所に生える好湿性カビが主流だと考えられてきましたが、最近ではよく生えるカビの種類も変化して、建材、クロス、カーペット、家具、衣類など乾いた場所やものにつく耐乾性カビも増えています。

私たちが日常生活の中で見つけられるのはカビのコロニーだけ。これはカビの集合体で、表面上キレイにしてもまたすぐにカビが生えます。それは、菌糸は目に見えず、奥に隠れているためで、完全に撃退できたかどうかを肉眼で確かめることはできません。

住まいに生えたカビをそのまま放っておくと、いずれ勢力を増し、知らない問にその家で暮らす人の健康を害すことがあり、危険です。
カビの健康被害には、アレルギー喘息、シックハウス症候群、皮膚炎などがありますが、これらはカビの健康被害のほんの一部にすぎません。

病院に行くほどではないけれど体がだるく、微熱が続くといった症状も、室内に飛んでいるカビの胞子が原因であることがあります。

私たちの生活をカビを始めとする微生物被害から守る方法があります。

まずは、徹底的な除カビで、奥に隠れてしまっているカビまでしっかりと取り除くこと、そして、カビを生えにくくするための防カビを行うこと。この二段アタックで、快適な生活環境を手に入れることが出来ます。

種 類分布 (好きな場所)制御(カビを防ぐ) 特 徴有害性
クロカビ湿った場所や物を好む
例:浴室、台所、結露、洗濯槽、食品各種、室内室外空中
60℃以上の温湯、エタノールや塩素剤による消毒、市販防カビ剤、乾燥胞子の産生が多い、湿度90%以上で発生しやすい
湿性・水系環境を好む
二次被害を起こすことが多い、変色する
アオカビ乾湿を繰り返す場所や物を好む
例:押し入れ、床下収納、室内空中、空調機フィルター、ほこり、皮革製品、食品各種
60℃以上の温湯、エタノールや塩素剤による消毒、紫外線、市販防カビ剤、乾燥、空調機フィルターの除カビ胞子の産生が著しく多い、湿度80〜95%、20℃台で発生しやすい、多少湿気の強い環境を好む二次被害を起こすことが多い、臭気が強い場合がある、多量の胞子吸引によるアレルギ―
コウジカビやや乾いた場所や物を好む
例:押し入れ、ほこり、穀類系食品、輸入食品、
繊維製品、電気製品、樹脂
熱湯、エタノールや塩素剤による消毒、市販防カビ剤、乾燥、空調機フィルターの除カビ胞子の産生が著しく多い、湿度80〜95%、30℃以上で発生しやすい、多少湿気や乾き気味の環境を好む二次被害を起こすことがある、多量の胞子吸引によるアレルギー
好乾性カビやや乾燥した場所や甘い物を好む
例:皮革製品、衣類、ほこり、穀類系食品、甘味食品
熱湯、塩素剤による消毒、市販防カビ剤、乾燥、空調機フィルターの除カビ胞子の抵抗性が強い、長期生残性あり、湿度70〜90%、20℃台で発生しやすい、やや乾燥気味の環境や甘いものを好むやや湿気のある物に二次被害を起こすことが多い、エタノールの効果が弱い、紫外線に抵抗する

高気密・高断熱の建物はカビ繁殖の好条件!

すきま風のなくなった現在の住宅は快適さと引き換えにカビの温床化を招いています。

さらに、エアコンや掃除機によって建物内にカビが拡散。
結露による高湿度の環境もカビ被害を広げる要因になっています。

カビの発生要因

カピの発生する箇所には共通点があります。カビも生物であるので酸素・采養・水分が必要です。
下記の発生要因の内でー-つでも改善する事が出来れば、カビは発生しにくくなります。
店舗でカビが発生することが多い場所は、作業場や冷蔵、冷凍庫周り等の壁面、柱、売場天井(冷凍食品コーナー、農産、水産、畜産、デイリーの冷蔵什器付近、防煙ガラス、風除室付近)等など。
カピが発生する掛所には共通点があり、以下の要因が揃うとカピは活発に活動します。

高気密になった住宅環境では、冬であっても室内は暖かく、外気温との温度差により結露も生じやすくなっており、暑い夏よりもカビにとっては好条件な環境になっているのも現状です。

天井裏のカビ

カビは高い湿度を好みます。
部屋の湿度が60%を超えるとカビが繁殖始め、湿度が80%にもなるとさらに大繁殖します。
カビが好む温度は25~30℃なので、温度・湿度が高くなる春から夏にかけてはカビの要注意時期といえます。

しかし、比較的湿度の低い秋冬の時期も油断してはいけません。
寒い時期は暖房器具や加湿器を利用する頻度が高くなり、換気が少なめになります。部屋の天井付近などは加湿された空気がたまりやすく、温度も高く保たれやすいです。先述の通り、温度・湿度が高めの場所はカビにとって、繁殖しやすい環境なのです。

部屋に溜まるホコリもカビの繁殖の原因となります。壁紙は静電気でホコリを引き寄せる性質があるので、部屋の隅・天井の隅には要注意です。
窓ガラスやその周辺に発生する結露も、カビの増加の一因となります。

カビは放置していると、部屋をどんどん侵食していきます。掃除を怠っていると、最初は一か所にしかなかったカビも次第にその範囲を広げ、気が付いたときには部屋全体にカビが広がるのです。
こうなると、自力での洗浄や除去は難しくなります。健康への悪影響も免れません。

表面にカビが生えた壁や天井、家具の裏側には、表側よりもさらに多くのカビがはびこっていることもあります。
床下や天井裏は空気がよどみ、ホコリや湿気もたまりやすい場所であるため、カビが繁殖しやすいのです。

ダクトのカビ(全館空調の問題点)

全館空調はメンテナンス性が非常に悪い。つまり維持管理にかなりのお金がかかり維持管理にお金をかけないと、全館空調が正常に稼働せず、ダクト内のほこりやカビによって健康被害の原因をつくってしまうということです。

まず、ダクト経由で室内に空気を供給するため、ダクトの汚れ(ほこりやカビ)がそのまま室内に送られることになります。なので、常にダクトを清潔に保つ必要があります。もし、清掃工事を実施しなければ、ほこりカビ供給空調システムになるってことです。

カビの健康被害

私たちが生活している環境中非常に多くのカビが存在しており、室内のホコリ1g中には一万個から百万個、室内の空気 1 ㎥ 中には数十から数千個のカビが存在するといわれています。我々はカビを太古の昔から味噌、醤油、チーズなどの食品や、抗生物質のような医薬品に利用してきました。その一方で、カビは食品、建材、書籍などを劣化させて美観を損ねたり悪臭を発するだけでなく、カビが生えた物を食べたり、カビの胞子を吸い込むことで様々な健康影響を引き起す厄介な存在でもあります。

カビによる健康影響として、カビが生体組織中で増殖してしまう「感染」、カビが産み出すカビ毒(マイコトキシン)による「中毒」、カビに対する過剰な免疫反応による「アレルギー」がありますが、近年ではこれに加えて、カビが放出する揮発性有機化合物がシックビル症候群やシックハウス症候群の原因になっているのではないかと考えられています。空気中のカビ汚染が深刻な作業環境や、有害性の高いカビが浮遊している場所で作業することにより、表に示したような健康障害が生じる可能性があります

感染症カビが呼吸器や皮膚などで増殖することによる健康障害白癬、口腔カンジダ症、侵襲性肺アスペルギルス症、クリプトコッカス髄膜炎など
中毒症状カビ毒(マイコトキシン)による健康障害アフラトキシンやオクラトキシンによる肝臓癌、腎臓癌など
アレルギーカビの胞子や菌体に対する過剰な免疫反応による健康障害喘息、過敏性肺臓炎、アトピー性皮膚炎など
シックビル・シックハウス症候群カビの代謝産物である揮発性有機化合物(MVOC)による健康障害咳、湿疹、倦怠感・頭痛・めまいなどの不定愁訴

カビの予防が重要

カビによって起こる健康被害や住宅へのダメージを防ぐには、カビ予防が要になります。ほかの微生物と違い、カビは目に見えるという特徴があるため、比較的、対処がしやすいのです。
しかし、私たちが日常生活の中で見つけられるのはカビのコロニーだけ。これはカビの集合体で、表面上キレイにしてもまたすぐにカビが生えます。それは、菌糸は目に見えず、奥に隠れているため。完全に撃退できたかどうかを肉眼で確かめることはできません。
そこで、しっかりとコロニーを除カビした後で抗菌効果のある防カビをし、カビが育ちにくい環境をつくる(菌糸の活性を止める)ことが大切です。
カビ以外にも私たちのまわりには有害な細菌がたくさんあります。そしてこれらの中には、カビなのか、細菌なのか、見分けがつかないものもあります。

カビの繁殖を防ぐためには、カビの繁殖条件を揃えないようにする必要があります。

すべての条件をクリアするのは日本の気候を考えると難しいですが、1つでも条件が揃わなければ、カビの繁殖を大幅に防ぐことができます。

カビはこうして防ごう

湿度:60%以下に

カビ菌は湿度が60%以下になるとほとんど活動できなくなります。

湿度を下げるためにもっとも効果が高いのは、窓を開けて換気をすることです。
天気のいい日は積極的に窓を開けて、空気の循環を保ちましょう。

また、雨の日は除湿器やエアコンのドライ機能、換気扇を回す、といった方法も効果的です。

温度:25度以下を

カビ菌の多くは20~30度の気温を好み、もっとも活動が活発になるのは、25度~28度です。
室温に気を付けていてもカビが繁殖してしまうケースは多々ありますので、
室温に対してはそこまで過敏にならず、できる範囲で対応しましょう。

栄養分:こまめな掃除を

カビにとっての栄養源をなくすためには、こまめな掃除が有効です。
ホコリや繊維など、人間が汚いと思う汚れはなんでもカビの栄養になります。
室内を快適で清潔な状態にするための掃除をするだけで、大きなカビ対策になるのです。

食品のカビ対策住宅のカビ対策
① カビの生えやすい物を知る
② カビの生えやすい物はなるべく早く消費する
③ 長期保存できる物や乾燥食品はしっかり保管する
④ 冷蔵庫には詰め過ぎない
⑤ 土壌の付いた物はできるだけ払う
⑥ 液体は漏れないようにする
⑦ 一度開封した物は早めに食べる
⑧ 冷凍庫から出したら早く消費する
⑨ 置き忘れをしない
⑩ 汚れた手で触らない
① 乾燥する
② 通気、換気をする
③ 室内に空気の流れをつくる
④ 清掃をする
⑤ 日に当てる
⑥ 室内で湿気の高い所を知る
⑦ カビの生えやすい場所を知り、頻度高く掃除をする
⑧ 什器(じゅうき)の裏側や下側のほこりを取り除く
⑨ 物の整理をして、詰め過ぎない
⑩ 年に数回、大掃除をする

工場・店舗などでのカビの現状

食品工場会社、ス-パ-関係、ファミリーレストラン、他厨房使用店等の現場ではカビが天井、壁、床及び換気、排気本体とダクト管(ほとんど掃除はしていない部分)に付着しています。

カビは胞子が空気中に浮遊し食品等に付着する環境をうみだしている、ほとんど目に触れない事や事件がないかぎり、対応をしない現状です。
特にス-パでは天井裏(目に見えない部分)がひどく、カビの繁殖に適し、カビに最適な環境を提供していると言えます。

換気、給気のダクト管の中はゴミ、油、ヘドロの付着でカビにとっては素晴らしい環境であり繁殖に適しています。

CSCの防カビ工法

換気、給気のダクト管の中はゴミ、油、ヘドロの付着でカビにとっては素晴らしい環境であり繁殖に適しています。

防臭・消臭効果もあり、噴霧後の臭いも短時間で消えます。施工表面は室内の結露が付きにくい撥水効果があります。使用液剤は浸透性で、防カビ剤を壁の中で固着させ、乾燥時には他の有害物質を排出させます。

液剤は通気性を維持しながら壁の中や表面に防カビ・防菌剤を固定します。湿度の多い場所であっても流出することなく長時間にわたり効力を発揮し、カビの胞子だけでなく菌糸まで分解することができ、一般の塩素系防カビ剤では処理されない塩素耐性菌までも処理することが可能です。

カビを根本から無くすので、再発生を長期間抑える事ができ、ダニの餌はカビや埃等があり、絨毯や畳の目の中まですみついています。防カビ剤を散布することによりダニだけでなく、ダニの卵まで分解して、溶かしてしまいます。

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